活動報告

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2012年9月  長田 信男 (第18代・昭和50年卒)  [記事番号:r0041]
平林寺~多摩湖ラン  (資料:無し )

猛暑の夏がようやり去りかけた9月29日(土),平林寺~多摩湖ランを実施。本日は新座総合運動公園(集合)→平林寺→立教大学新座キャンパス→十文字女子大学→柳瀬川沿いのサイクリングコース→多摩湖→新座総合運動公園(解散)の約45kmのコース。

参加者は青木(旧姓鈴木)女史,鈴木(幸),鈴木(宏),浅賀,遠山,中村,森田,小生(長田)の8名。今回のランは,帰国した鈴木(宏)氏が初めて参加するランである。

私としては前回の銚子ランでパンクをし,一緒に走ったメンバーに多大なる迷惑をかけてしまったので,事件の発端となったインフレーターを新しいものに代え(トピークのモティーフ),準備万端で臨んだ。他のメンバーもこの夏はあまりの暑さにほとんど走っていなかったようで,ランの声がかかるのを心待ちにしていたようである。

新座総合運動公園に9時集合。早速,まずは集合場所から10分ほどにある平林寺へ向かう。平林寺は武蔵野の面影を色濃く残す臨済宗の古刹である。近くには野火止用水も流れる。ここには野火止用水をつくらせた老中松平伊豆守信綱の墓もあるが,玉川上水を江戸まで引くのに2度の失敗を乗り越えて完成させた安松金右衛門の墓もある。この人なくして江戸の繁栄はなかったのである。私はこの人の事跡を訪ねて,以前訪れたことがあった。その佇まいは何ら変わっていない。

平林寺の北で,ようやく野火止用水に出会う。城南地域で川・用水路歩きをしている私としては,暗渠でなく水の流れる水路は,玉川上水同様に非常に新鮮に見えた。これが野火止用水か。どこまで流れているのか。そのうちその先を見極めたい思っている。

次に訪れたのは立教大新座キャンパスである。メンバーの多くが新座キャンパスに行ったことがないということで,予定にはなかったが急遽訪れることになった。平林寺からの道は2車線の,交通量の大変多い道で,ちょっと閉口。大学のキャンパス自体は池袋キャンパスと比べると大変こじんまりしたものであるが,観光学部,コミュニティ福祉学部,現代心理学部の3学部があるとのこと。新しい物好きの立教らしい学部たちだ。

同じ敷地内に立教高校・中学校もある。守衛の若い人に断って,構内を見ることができた。そこでは,どう迷い込んだのか高校の敷地内に入ってしまった。

学食らしきところで卒業生だというと,賄いのおばさんに「是非食べていってください」といわれ,11時,ちょっと早いが昼食にすることにした。カレーを食べる。昔,第1学食ではカツ丼と味噌汁で100円だったなど,たわいもない話で盛り上がる。かつ丼が食べられなかったのはちょっと心残りだ。

帰りがけに正門前で記念撮影。11月3日の立教祭の開催を知らせる立看が懐かしい。たまには行ってみようかしら。11月の学園祭というと,RCTCでは伝統の三国峠越えのヒルクライムだ。参加した年には決まってブービー賞争いの私としては,苦い思い出である。現メンバーたちは‘直東’をしているという。若い人たちはよくやるものだ。そこに,私たちの先輩OBの一人が今でも参加していると聞く。参加する気持ちだけもたいしたものなのに,少しは見習わなくては。せめて年金がフル支給される65歳までは走れるように心がけなければ。

だいぶ寄り道をしてしまったので,本来の目的地である十文字女子大学へ。立教大学に向かうときにちょっと怖い思いをしたので,一本裏通りを行く。新座駅近くの川越街道では,向こう側に渡れない。目指す女子大は道の向こう。歩道橋で自転車を抱えて川越街道を渡る。なぜ信号がないのだ。

そうこうしているうちに,何とか十文字女子大学に到着。ここでも正門前で記念撮影。自転車に乗った老年おじさんたちを見て,この大学に通う女子大生たちが,怪訝そうな顔をしながら傍らを通り過ぎていく。この大学に立ち寄ったのは,一緒に走っているメンバーの一人が,最近この大学に奉職したためだ。女子大ということで,皆もどんな大学か興味津々。着いてから「大学の前にいる」と,当の本人にメールをする。当日は学会出席のため不在なのは承知していたが,返事がきた。「私がいないのに,あまり大学を荒らさないで」とおしかりの言葉。そうそうに出発する。

次の目的地,柳瀬川に向かう。関越道を通り過ぎたら右折。ところがなかなか関越道が見えない。掘り込みで下を走っていたのだ。どうも先入観で高速道路は上に見えるものとばかり思い込んでいた。関越道を過ぎて右折してしばらく走ると,柳瀬川に到着。かねてより荒川(正確には新河岸川)に注ぐ東京北部を流れる柳瀬,白子,黒目などの諸川を一度見てみたいと思っていた私にとって,またとない機会となった。

清瀬市民センター前の坂前橋の袂にでる。向こう岸のかなたに武蔵野線が走っているのが見える。そして,柳瀬川の遊歩道に出ると満開の彼岸花が出迎えてくれた。ここで彼岸花を見ることができるとは思っていなかったので,感激。きれいだ。どこまでも続いている。赤色の花に混じって,白の彼岸花も見える。赤色に浮かぶ白の彼岸花もなかなかだ。花に見とれながらさらに上流に進む。サイクリングロードはときどき切れ切れになりながら,上流に向かっている。

柳瀬川をさかのぼれば多摩湖に着けるものと気持ちよく走っている我々の前に,空堀川という看板が現れた。柳瀬川を走っているのにどうして空堀川を走っているのか。どうしたことか。ほとんどのメンバーが東京の城南地区,横浜と川崎のメンバーで,狭山地域の土地勘がほとんどない。どこで間違ったのだろうか。家に帰ってから調べたところ,坂前橋から2kmほど上流にいった清瀬市中里とというところで柳瀬川と分かれていることがわかった。柳瀬川の右岸側を走っていたので,そのまま空堀川のサイクリングロードを走ってしまったようだ。地図でははっきり記されているに,実際には合流点を見逃してしまったようだ。

さらに空堀川を上流へすすむ。東村山浄水場脇,多摩湖自転車道(気がつかず)を通過する。いい加減走ったところで,変だということで,地図を見直す。多摩湖よりかなり南を走っているようだ。そこで,北上。多摩湖のすぐ南を走る道で,次のバス停は「貯水池入口」の文字を発見。東に向かって引き返し,何とか多摩湖入口に到着。堰堤に向かう。かつて訪れた時の記憶と,あたりの様子はだいぶちがっている。きれいに整備はされているが,多摩湖に浮かぶ取水塔の姿は昔日のままだ。西武園遊園地脇の湖を一望できるホテルのラウンジで2回目の遅い昼食を摂る。

そこで,かねてよりちょっと気になっていたことを,鈴木(幸)氏に尋ねる。ランのお誘い受けるのは嬉しいことだが,いつも走行予定距離が30kmとなっているが,実際走ってみると予告の距離がオーバーしているか,引き返してくることが往々にしてあった。どうしてなのか。鈴木(幸)氏曰く,長すぎても短すぎてもいけない,30kmほどがよいという。走る距離が長すぎると二の足を踏む人が出てくるし,短すぎると参加意欲をそいでしまうとの思い。ポイントを示した予定コースはあくまで目安,距離の検討はしていないとのこと。これで毎回なかなか予定コースをクリアできない原因が氷解,氷解。そうだったのか。

もう3時,さあ帰りましょう。時間がないので,多少の車の危険はあるものの幹線道路を帰ることに。新青梅街道を行く。前方に大きな陸橋。自転車は通れそうもないので,陸橋の下を迂回。久米川駅の前にでる。新青梅街道を走る気になれないので,そのまま直進。野比止小学校前を通過する。野火止と聞いて,運動公園はすぐだろうと錯覚。学校の裏手に野火止用水が流れているので,名前はそこからきたようだ。野火止の名のつく町は1kmほど東にある。

そうこうしているうちに,所沢街道にぶつかる。右折して,東久留米方面へ。途中,野火止用水に沿う道に出会う。野火止用水に沿って北東上すれば新座の運動公園に出られるはず。しかし,気がつくのがちょいと遅く,ナビ氏ははるか前方。呼び戻すこともできず前進。ただただ北東方向へ向かう道を探しながら行く。東久留米の前沢というところで,左折北上。八幡団地東の交差点で再び右折。東久留米駅前を通過,ようやく道路標識に新座の名前が出てきた。ホット一安心,目的地は近い。

また,いいかげん走ったところで地図をみるが,持参した地図がちょっと古すぎて,現在地がわからない。東久留米,栗原,道場など通過した地点の地名を探す。現在地は堀ノ内。かなり運動公園より南の方にいるのがわかった。ただし,北上すれば目的地だ。ようやく平林寺近くの道に出る。総合運動公園4時半に無事帰着。だいぶ予定よりは遅れてしまったが,11月の信州峠へのヒルクライム(年甲斐もなく)に向けて,再会を約束して5時に解散。

それにしても,今回のランでつくづく思った。一人ぐらいスマホか自転車ナビの一つも装備しておいてくれたらな………。

平林寺山門前にて 立教大学新座キャンパス正門前にて
十文字女子大学正門前にて ようやくたどり着いた多摩湖にて

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