活動報告

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2013年11月  長田 信男 (第18代・昭和50年卒)  [記事番号:r0068]
信州松原湖・千曲川ラン  (資料:無し )

11月9・10日(土・日)、信州松原湖ランを実施。一昨年来、紅葉時期には信州峠をめざしてきたが、今年は少し趣向をかえて松原湖から八千穂高原をめぐるコースに変更。参加者は、青木女史(旧姓鈴木)、井上、鈴木(幸)、鈴木(宏)、遠山、中村、森田と小生(長田)の8名。

主なコースは、初日:小海線松原湖駅(標高970m)→松原湖(1,102m)→稲子湯(1,510m)→(コース最高点;1,581m)→小海リエックスホテル(1,450m;泊)。2日目:小海リエックスホテル→星見ヶ丘別荘地→八那池→松原湖駅前→小海駅→臼田駅→佐久平駅(700m;解散)。初日走行距離約16km(標高差約600m)、2日目走行距離36km(標高差約750m)。

出発前、乗車券を買おうとみどりの窓口にいったところ、東京都区内発小海線経由東京都区内行の切符があることを教えられた。これだと260円安いと教えられた。また、2日目が雨の予報がでていたので、万が一雨だとすると松原湖駅から佐久平駅までの運賃が480円だとすると、なんと740円も乗車賃が安くなる。周遊券ではない、こんな切符があるのを知らなかった。あの分厚い時刻表にも載っていない。この方面に行く計画のある人は是非試してみてください。
 
だいぶ前置きが長くなってしまった。ランの報告に入ろう。初日は、新宿8時発あずさ5号で出発、小海線小淵沢経由で松原湖駅に11時到着。車中、今回のランの企画者である鈴木(宏)氏曰く、先輩の松原氏や田中氏からの情報によると、松原湖への道が一番の難所であることを教えられたという。大変なことになってしまった、どうなることやら。また、松原湖駅で昼食をしてから出発しようと考えていたが、駅は無人駅でしかも崖の下。なにもない。あるのは小さな待合所のみ、トイレすらない。まいったな。

自転車を組み立てて、崖の上を走る国道に出る。幸い国道に出たところに理髪店があり、近くのドライブインを教えてもらう。ようやく昼食にありつく。信州に来たのだからまずは蕎麦を食べなければ。それだけではこれからの急坂を乗り切れないだろうと、ミニカツ丼のセットを食べる。これからが大変だ。

さあ松原湖に出発だ。意気込みはよかったが、松原湖への急坂の道を見た途端、これはだめだ、どうなることやら。勾配が10%(10パーミルではない)もある急坂をえっちらおっちらと登っていく。乗ったり、押したりを繰り返しながらようやく松原湖にたどり着く。あまり観光地化されていず、深淵な雰囲気を保った小さな湖という印象だ。駅が無人駅だったことも分かるような気がする。

記念写真をとって、次の目的地、稲子湯へ出発。少しは走りやすくなるだろうとの期待は、数分もしないうちにみごとに打ち砕かれた。延々と続く登り坂が我々の前に立ちふさがる。数10年前、一日かけて越えた奥多摩からの柳沢峠越えの記憶が鮮明に蘇ってくる。その再来、いや悪夢だ。

それでも何とか乗ったり押したりしながら、周りの紅葉を楽しんだりしながら稲子湯へ向かう。あえて言うならばトレッキングランだ(そんな言葉あったかしら)。かなりの高さを登ったのだろう、あたりは鬱蒼とした針葉樹の森に変わっている。静まりかえった森のなかで聞こえるのは、我々の話し声だけだ。鳥の鳴き声さえ聞こえない。

前方の道一面に、全長15センチほどの巨大な松ボックリ様のものが、やたらにころがっている。誰に聞いてもわからないという。比較的綺麗なものを2,3個ひろって持ち帰った。家に帰って調べたところ、モミの木の実とわかった。木の名は知っていたのだが、こんな実を付けるとは知らなかった。

ついでに話をもう1つ。青木女史がレモンのシロップ漬けを作ってきてくれた。しかし、いざ食べようという段になった時、ラン写真のエキスパートである森田氏(この人がいないと自転車に乗っている写真が撮れない)が持っているとのこと。しかし、森田氏と中村氏はかなり先を行っている。中村氏は決して早くはないが、どんな急坂でも亀の歩みよろしく降りずにマイペースで走る。ちょっと見習わなくては。それにしても、どこで休憩しているのだ。後ろを見ろよ。

道は曲がりくねり、先の見通しはまったくきかない。稲子湯まであと1.6キロの標識を過ぎたあたりで待っていてくれた両氏にやっと遭遇。これでようやくレモンがいただける。稲子湯まであと一息、レモンを食べて頑張ろう。午後3時、ほぼ予定どおり稲子湯に到着。山小屋のロッジ風の建物。なかなか洒落た感じだ。今回のメンバーの何人かは、若かりし頃、麦草峠を目指しこのロッジに泊まったという。当時はランプの宿だったそうだ。山の日暮れは早い。今夜泊まる宿へ急ごう。

稲子湯からはちょっと登って(本日の最高地点1,581m)、麦草峠に通じる道に出た。この後は、今夜泊まる予定の小海リエックスホテルまで一気に下る。ただし、明日のことを考えると、泊まるのは稲子湯でもいいのに。せっかく登ってきたのに、明日またここを登らねばならないと考えると、もういいよと言いたくなる。ホテルは今流行りのピカピカのリゾートホテル。はやく温泉に入って一杯やりたい気分だ。明日の天気も気がかりだ。今日はよく走ったとお互いをなぐさめあいながら、夕食。そして、雨はいつ降り始めるのかを気にしながら就寝。

翌朝、午前中はなんとか天気はもつだろうということで、八千穂高原へは次回のランの楽しみにして、小海駅に出る道に変更。ホテルを出発、星見ヶ丘別荘地まで一気のダウンヒル。別荘地では人気のない落ち葉の小径を、紅葉を楽しみながらポタリング。

別荘地のはずれにある豊郷というところで、ようやく畑仕事をしているおばちゃんに遭遇、国道への道をたずねた。別れ際に大根を持って行けという。美味しそうだが、荷物になるのでご好意をやんわり辞退。それにしても陽気なおばちゃんだった。

ただし、ここで本来は左折しなければならないところ、右折したために、八那池経由で国道に出てしまった。国道付近に出たとき、見覚えのある風景が目の前に広がった。この場所は、昨日松原湖へ出発した道ではないか。一日かけてぐるっと1周してきてしまった。別荘地の道は読図が難しい。

松原湖駅前から小海までは国道141号を行く。小海駅でポツポツ雨が降り始めた。小海駅で雨対策の衣装に着替える。鈴木(幸)氏は完全武装で、トレッキングに使うレッグウォーマー様のものまで用意してきた。小海駅からは、国道とは千曲川をはさんで対岸にある旧道を走る。雨も降りそうでふらない。自動車も少なく走りやすい。ただ雨が気になって、佐久平駅まで旧道をひた走りに走る。

旧道沿いには立派な民家が数多く見られる。山勝ちの地であるにもかかわらず、存外豊かだったのか。途中、秩父事件資料館、奥村土牛記念美術館前などの前を通過。美術館の前では記念写真を撮影。ただし、誰もなかに入るとは言わない。

さらに、旧道を臼田の駅へ。予定より早く佐久平駅に着きそうなので、臼田駅で指定券の変更をする。それを待っている間、街を紹介する立て看板を見ていると、ここに龍岡城五稜郭がある。五稜郭は函館にしかないものだと思っていたが、佐久にもあったのだ。もう1つ、「日本で海から最も遠い地点」の碑(海岸線まで約115キロメートル)があるという。是非、機会を見つけて訪れたいものだ。

相変わらず雨は少康状態。旧道をさらに佐久平駅へ。岩村田駅手前で左折。佐久平駅に11時半ごろに到着。雨にもそれほど降られず助かった。

ちょうどお昼の時間。小諸へのランで行ったことのある名物蕎麦屋草笛の支店が駅前にあるという。ここで昼食を食べることにしたが、休日の昼食時で大混雑。前回小諸本店で食べた中盛りに再び挑戦。前回の完食者は鈴木(宏)と森田氏。今回は鈴木(宏)と井上の両氏であった。中盛りは桶状の入れ物に蕎麦が盛りつけられており、せいろ3枚分はゆうにある。東京の有名そば店におけるザルを逆さに伏せたうえに申し訳け程度に蕎麦がのるものとは大違いだ。佐久名物の鯉こくも大変美味しかった。その後、佐久平駅から新幹線で帰宅。
 
今回は雨ということで大幅に予定を変えたが、来年は是非当初のコースを走破してみたい。しかし、還暦越えの身にはヒルクライムはちょっとつらい。近所に住む石橋先輩は、会ったとき富士のヒルクライムに参加すると言っていた。挑戦するその気概だけでも大したものだ。私としては行程に多少凹凸があっても、ゆったり景色を眺めながら走るのが好きだ。

松原湖畔 稲子湯
森の小径 千曲川沿いの奥村土牛記念館

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