活動報告

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2015年11月  小宅 哲哉 (第17代・昭和49年卒)  [記事番号:r0158]
東海道中輪歩の記 その4 戸塚・大磯編  (資料:r0158.pdf

今回始めの予定では箱根湯本までであったが、2日目が雨のため大磯止まりとなった。

日時:11月1日~2日

走行者および自転車:
• 17期
石橋(ロード:メーカー不明)
小宅(ダホン)
横山(BD-1)
• 18期
鈴木宏和(BD-1)
遠山(パナソニック)
中村(ビアンキ)
森田(エディメルクス)

コース:戸塚駅~平塚~大磯(約30km)

JR戸塚駅西口に7名全員が9時半集合。戸塚在住の松原先輩が出掛けに挨拶に寄られた。先輩とは翌日同行の予定であったが、あいにく雨にて走ることができなかった。いつものように集合写真を撮り9時45分出発。前回は暑さと疲れで戸塚から藤沢まで旧道を走らず粕尾川沿いに迂回してしまった。このことについて遠山先生は、われわれの軟弱さをお怒りになり、再び戸塚から旧道を走ることとなった。見かけによらず先生は硬派のようだ。走ってみて分かったことだが、確かに藤沢までの街道沿いには、所々に見るべき名所旧跡が多かった。

全員意気洋々と走り出し、八坂神社で本日の無事を祈願した。そこからけっこうな上りである大坂を登りつめた。おっと、HS氏(匿名希望)が来ない。坂の登り口でパンクし道沿いの自転車店で修理、小石が突き刺さったとのことである。直して走り出してすぐに、再びHS氏のタイヤの空気が漏れていると停止する。取り付け時にバルブが緩んでいたらしい。とうとう遠山先生は、HS氏の不幸を哀れむどころかご叱責、今回は厳しい。そっとしておこう。その時私はHS氏と同期M氏の独り言「人の不幸は面白い」、を聞いた。18期の人間関係は複雑であるらしい。その点、私たち17期は人間が大人である。

坂を下り藤沢の宿に入ってすぐに遊行寺を見学。正式名は時宗総本山清浄光寺という。時宗の開祖一遍上人は、寺を持たずに全国を遊行・行脚したが、その4代目が開基したとのこと。他の大手宗派の仏閣と違い、きらびやかさが無くて全体的にこじんまりしている、いい感じだ。日曜日のためか境内ではフリーマーケットの店が並び賑わっていた。

昼も近くなったので江ノ電藤沢駅を越えたファミレスRHで昼食をとる。都会のファミレスは、価格設定が高く量も少ない。それなのに店は来客で混んでいる、ここら辺は金持ちが多いのだろうか。メンバーは、腹を満たして東海道をさらに西へ走る。道端に「おしゃれ地蔵」が佇んでいた。口紅やパフなどが添えられていた。われわれRCTCのサイクリストOBも身だしなみには気をつけねばならない。

辻堂を過ぎ横山くんの地元、茅ヶ崎に入る。ここ茅ヶ崎はわれらが若大将、加山雄三の出身地である。街の雰囲気がなんとなく瀟洒な感じがし、周りの人が金持ちに見える。そういえば学生時代の横山くんの印象は、私なんかとは違って都会風な感じがしていたなあ。

大山詣でへの入口を過ぎ、相模川の支流にある鳥井戸端で左富士が見られる碑に到着。この左富士であるが東海道上に2ヵ所あるうちの1つだという。残念なことにこの日は雲が多く見えなかった。そこからすぐの旧相模川の橋桁跡地をみる。この場所を見学し遠山先生は大いに感激の模様、流石に歴史学者のツボはわれわれ平民とは違う。相模川を渡り平塚駅から森田さんは帰宅した。平塚八幡宮を右に見て平塚宿江戸見附跡、脇本陣、高札場、問屋場跡、京方見附の碑跡をすばやく通り見て走り行く。

花水川を渡り、いよいよ大磯の街に入る。昔の面影漂う化粧坂の松並木にて写真をとる。本日走行中、最も旧東海道らしさが残る場所であった。大磯駅で中村さんが輪行にて帰宅する。駅近くの「しぎたて亭」という横山君のお薦めのケーキ屋でケーキを食べる。遠山先生と私はなんとなく場違いな感じがしないでもない。街道に戻った所に西行ゆかりの鴫立庵があった。ここでまた横山くんと別れる。ついに遠山先生、宏和さん、石橋くん、私の4人の宿泊組だけとなった。

すでに薄暗くなったが吉田茂邸公園に入ったのが午後4時半であった。閉園が午後5時なのでいそいで公園内を散策する。公園の係員は、われわれの姿を見て、あてつけのように「夕焼け小焼け」の園内放送を流した。そんなことをしても遠山先生には通じないのに…。新たな発見であったが遠山先生は、権力者が好きのようで吉田茂の略歴に詳しく、またこの公園に来られたことを大変感激していたようである。先生のツボが分からない。

もうすでに暗くなった頃、本日の宿である大磯プリンスホテルに到着した。ここは、流石に一流のホテルである。というのは館内の一部屋に自転車だけを入れさせてくれたのだ。部屋は海側、オーシャンビューで景色も最高、極楽、極楽。

風呂で汗を流した後、ホテル近くの和食料理店「たけよし」で夕食。ここは味良し、値段安し、さらに接待良しと三拍子揃った店であった。刺身の盛り合わせ、青海苔の味噌汁は絶品。清算終了後も遠山先生と宏和さんが、店のふくよかな女性といつまでも話し込んでいた。私が「遅いのでもう帰ろう」と促すと、2人は「せっかくいい雰囲気だったのに」と怒り出した。2人のツボも分からない。でも料理に満足したせいかなんとか許してくれた。

次の日は、土砂降りの雨にて走行中止。そこで、なんと石橋君は奥様を自宅からホテルまで車で呼び出したのだ、恐れ多いことである。石橋くんに車で大磯まで送ってもらい、3人は輪行で帰った。次回は大磯からランの続行を約束して、旅のなごりに浸りつつ帰途についた。

以下に今回のコースを記す。
戸塚駅(集合9:30、出発9:45)~内田本陣~澤辺本陣~八坂神社(10:10)~大坂庚申塚~藤沢遊行寺(12:00)~ファミレスRH(12:30)~おしゃれ地蔵~大山道入口~南湖の左富士~旧相模川橋桁跡地(14:20)~平塚八幡宮~馬入一里塚~平塚宿の江戸見附跡~平塚宿脇本陣~高札場~問屋場跡~京方見附~化粧坂の一里塚(15:20)~大磯駅~しぎたて亭(16:00)~~吉田茂邸公園(16:30)~大磯プリンスH到着(17:00)

* 追加の写真は上部の「資料」にあります。

藤沢宿跡 茅ヶ崎・南湖の左富士石碑
旧相模川橋脚跡 大磯宿跡

コメント

2015年11月 石橋 正 (第17代・昭和49年卒)   [コメント番号:m0194]
美味しい物に舌鼓を打ち,遠山先生のアイロニカルな突っ込み、宏和殿の交わし、久々に大笑いし、楽しい時を過ごすことができました。自転車によるRCTC卒ならではの現代版弥次喜多道中に参加できてよかったです。この企画を提供して戴いた小宅君をはじめ皆様にあらためてお礼を申しあげます。ありがとうございました。

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