活動報告

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2017年4月  小宅 哲哉 (第17代・昭和49年卒)  [記事番号:r0223]
どまんなか遠州路藤枝~豊橋編(東海道中輪歩の記 その7)  (資料:無し )

日時:4月16日(日)~19日(水)

走行者および自転車:
• 17期
横山(BD-1)
小宅(Giant Idiom、新車です)
• 18期
鈴木宏和(corratec)
遠山(アルプス)

全コース:藤枝~蒲郡 125km
旧東海道ランも今回で7回目、ようやく静岡を超えて愛知県に入った。

1日目:藤枝~大井川~金谷の石畳み~掛川(距離32km)

藤枝駅10時40分集合、小宅は当日宇都宮出発のためにどうしても首都圏内の3人より遅くなる。遠山先生から前泊しろとのきつい叱責があり、次回からの課題とする。早速世界一長い木橋(ギネス登録)である蓬莱橋に向かう。自転車で渡れるのだが風が強く落ちる恐れがある。横山、遠山は往復するといって聞かないので宏和、小宅は川岸で待つ。2人が意気揚々と戻って来て、ようやく昼食となった。魚魚茂と書いて「ととも」と読む定食屋に入る。腹ごしらえをして大井川を渡る。越すに越されぬ大井川を渡り、やっとここまで来たという感慨深し。

ここから旧東海道の難所の一つである金谷の急坂石畳を押し上がる。飽食気味で体重過多の宏和君の疲労が濃い。途中サイクリストに効き目がありそうな「すべらず地蔵さま」を拝む。登った四阿で小休止、菊川の石畳みに並行した急坂を下り小夜の中山公園に着く。子育て飴で有名な「小泉屋」で子育て飴ソフトを食す、ああ美味しい。トンネルを潜りどんどん下って掛川の街に入る。ホテル投宿前に掛川城に行くが、すでに入場時間は過ぎていた。見学の代わりに横山写真家によるこだわりアングルの記念撮影を行った。

さて本日はどうにか無事に走行を終了。夕食はホテル隣の「光琳」という居酒屋で乾杯。この際に思ったのだが、前回の静岡市の居酒屋の店員、今回の居酒屋の店員の応対といいどうも愛想がない。メンバーの誰かが不審がられているのか、あるいは静岡県人が気取っているのかがわからない。これも課題だ。

2日目:掛川~天竜川~舞阪弁天島(46km)

予定通り8時半ホテル出発。15分ほど走って遠山先生が、冗談のつもりで荷物の確認の声がけをした…。すると本当に小宅がリュックをホテル前のベンチに置き忘れていたことに気付く。早速一人戻るが荷物は無い!!…、リュックは、ホテルの親切な人によって無事に返還された。静岡県人は良い人だった。疑ってごめんなさい。

気を取り直して再び走り袋井宿に到着。ここは27番目の宿でちょうど53次の中間にあたる。小学校や茶屋などすべてに「どまん中」の冠称をつけてアピールしている。私は袋井という街がこの辺にあるということを初めて知った。家康と信玄が前哨戦をしたという許禰神社、遠州鈴ヶ森跡地に寄る。見付宿(現磐田市)では1875年に建てられた日本最古の洋風木造小学校を外から見学(月曜日は休館のため)した。

その後、難所のひとつといわれた暴れ天竜川を渡った頃から雨が降り始めた。だんだん強くなったので雨宿りを兼ねて天竜川駅近くの定食屋「こばやし」で昼食をとる。遠山先生と小宅が頼んだ野菜炒め定食の出来に時間がかかり、1時間を費やすこととなった。出立に急いだ遠山先生は鍵チェーンをフリーに巻き付けてしまう。土砂降りの中、浜松市内を通り過ぎた。その先の舞阪宿の立派な松並木は、街道の面影が残り雨中の走行の憂さを晴らしてくれた。ずぶ濡れになって弁天島のホテルに午後3時に投宿する。早めの宿入りでのんびり過ごす。ホテルの眼の前に見える弁天島の赤い鳥居が、雨に泣いている(weeping in the rain)。一晩中雨が降り続いた。

3日目:舞阪~潮見坂~二川~豊橋・吉田宿(豊橋)(27km)

雨が上がりホテルを出発、新居関所跡を見学する。番所の役人の人形には拍子抜けしたが、資料館と共で310円なら仕方がない。新井宿から白須賀宿はすぐである。この白須賀街道沿いは、古い民家群が残り旧街道の佇まいの情趣満点であった。前回の由比宿、丸子宿などと同様に、峠の麓の街には旧街道の風情が濃いということを知った。これも自転車旅ならではの恩恵であろう。

街道を山中に入り急坂の潮見坂を上がる。潮見坂は街道一の景勝地といわれていた。頂上には「おんやど白須賀」なる交流館が建っていた。残念ながら海は見えない。少し下った中学校前の四阿から遠州灘が見えたので再度横山写真家による撮影、吹き来る風が気持ち良い。坂を下って境川を渡ると愛知県に入った。静岡県の走破は長い道のりであった。「静岡を超えるのに何日かかったかなあ」というと、遠山先生は「どうでもいいじゃん」という態度である、偉い。

下った二川の街もまた旧街道風情が満点、立派な本陣資料館があった。今までの街道関係資料館の中では、最も資料が豊富かもしれない。出てすぐのうなぎ屋「うな広」でうな重を食べた。道中初めての鰻である。この幸福に感謝し有難く頂いた。元気を出して国道1号線を走り、吉田宿(豊橋)に到着。この吉田城跡は、現在市役所を含む公園になっている。園内のカフェにて期間限定の桜もちソフトクリーム(遠山先生はアイスコーヒー)を食べて今回の旅の疲れを癒した。

寄道編:豊橋~蒲郡(20km)

旧東海道旅は吉田宿(豊橋)で一区切りとした。その後横山君の立教の同級生が社長をしているという蒲郡クラシックホテルに向かった。距離にしては約20kmほどだったが、向かい風が強いうえに国道23号線は車の通行量が多く大いに神経を使った。そのため途中から歩道を走ることにしたので距離も多くなってしまったが、苦あれば楽あり。蒲郡クラシックホテルのサービスと食事に大いに満足した。窓からの三河湾、渥美半島および日本の竹島が、自転車旅のわれわれを祝福してくれたのである。

番外記

国道1号線に平行、或いは蛇行している昔ながらの旧東海道を走ることを旨としている。あまり間違うこともなく進んでいるのは、前回から利用しているスマホのナビの利用による。これは、宏和君による現代情報機器の操作能力の効果が大きい。他の3人は機械音痴(うち1人は機械不信)である。また、掛川市には二宮尊徳の報徳思想の本社(大日本報徳社)があるということを後で知った。私が大変お世話になった掛川ターミナルホテルの受付の方の誠意の理由が納得できた次第である。

行程

1日目
藤枝駅集合10時40分出発11時20分~蓬莱橋~島田駅傍昼食魚魚茂13時30分~大井川川会所跡~大井川越え14時~金谷の石畳み14時40分~日坂・小夜の泣き石15時30分~掛川城16時40分~掛川駅ターミナルホテル17時着

2日目
ホテル8時30分発~松並木~袋井宿9時50分~木原畷戦場跡~見付小学校跡11時10分~天竜川~昼食こばやし(12時―13時)~浜松~舞阪松並木~弁天島ホテル開春楼15時着

3日目
ホテル発8時40分~新居関所9時40分~白須賀宿10時20分~潮見坂公園~愛知県入10時50分~二川宿資料館(11時30分―12時)~昼食うな広~豊橋・吉田城跡14時

寄道編
豊橋14時~蒲郡クラシックホテル16時20分着

金谷の石畳 蓬莱橋
袋井の松並木 潮見坂

コメント

2017年5月 横山 司 (第17代・昭和49年卒)   [コメント番号:m0256]
旧東海道シリーズも7回目でようやく愛知県、ランは佳境に入ってきた。面白くなってきたからこそ事前学習に励むメンバーが増えてきたことは喜ばしい。学生時代もこれだけの熱意を持って勉強しておけば、もっと素晴らしい人生を歩めたに相違ないと思っても「後悔先に立たず!」というところか。

さて、私は6年ほど前から大山街道(大山道)に嵌っている。神奈川県の伊勢原市にある大山(1252m)は文化文政時代から大山詣と称して信仰のみならず娯楽を兼ねたものまで含め、ブームの如く多くの庶民が訪れていた。大山道は東西南北の各地から大山を目指すルートが約30ある。主だったものでは青山道(矢倉沢往還)、保土谷道、柏尾道、田村道、糟谷道、矢崎道、中原豊田道などである。現在では区画整理や住宅化が進み、旧街道が残っていない箇所も多いのは残念ではあるが、古い資料片手に路傍に残っている大山道の道標や道祖神、庚申塔と出会えるととても嬉しくなってくる。何事も嵌ると楽しいものである。

旧東海道の多くの難所を乗り越え京をめざした当時の人々のことを想い、出来る限り彼らが歩いた道を忠実に辿って行こうと考え、始めた本シリーズであるがようやくゴールが見えてきた~あと3回か。この旧東海道が終わったら次は中山道が良いかな?などと話し合うのも楽しい。身体が動く内に仲間とあちこち巡っておきたいものだ!

2017年4月 鈴木 宏和 (第18代・昭和50年卒)   [コメント番号:m0255]
江戸時代の旅人は1日10里位のペースで歩いたらしく、我らの🚲走行距離🚲とほぼ同じ!とは、如何に情緒ある🚲自転車🚲旅でしょうか、3年越しでようやく「ど真ん中」通過ですね。小夜の中山は箱根越え同様、いつの日か徒歩でリベンジしたいと思うやも知れず、引き出しにしまっておきます。

文中紹介のスマホナビは「ルートラボビューワ」でPC版の「ルートラボ」と連動してスマホへダウンロードすれば活用できます。🚲自転車🚲にはうってつけです。なおiPhone系では「ルータン」も可能ですがandroid系ではこの「ルートラボビューワ」が利用可能の様です。

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