活動報告

戻るボタン

2017年5月  小宅 哲哉 (第17代・昭和49年卒)  [記事番号:r0228]
那珂川町・里山ラン  (資料:無し )

日時:5月28日(日)

走行者および自転車:
• 17期
横山(BD-1)
小宅(Giant Idiom)
• 18期
鈴木宏和(BD-1)
遠山(パナレーサー)
中村(ビアンキ)

栃木県北の那珂川町馬頭美術館で開催中の「広重と行く東海道の旅」を見学にサイクリングを兼ねて行った。旧東海道ランを継続中のメンバーに声をかけると、勉強熱心のメンバーはすぐさま応じて参加・催行となった。

宇都宮駅ホーム内で集合する。T先生は、川崎からの長い道のりが面白くなかったようで、「どうしてこんなに時間がかかるんだ」と大いに不平をいう。新幹線なら速いのに。10時3分発烏山駅行の2両列車に乗車。この列車はアキュムで走る。アキュムとは蓄電池駆動車のことで、電池で走る。T先生が「ここにある」と言っていたが、何があるかいわないので私たちにはわからなかった。

烏山駅からひと駅手前の無人駅で降りる。地方線のため運転手が車掌も兼ねている。そのため、われわれ5人がそれぞれに料金清算したのでかなり停車時間が長くなってしまい、他の乗客に迷惑をかけてしまった。みなさん、地方に行くときにはなるべくスイカは使わないように。駅ホーム内で自転車を組み立てる。都会育ちの横山君は感激し、涙腺を刺激したようで泣いていた。

滝駅からすぐの竜門の滝を見る。全国的に知られた滝ではないが、意外と想像以上に立派な滝であり(地元では栃木のナイアガラという)、ここでも横山君は泣いた。T先生は、「滝下で打たれると気持ちいいかな」と尋常でないことをいう(写真のように結構な水量)。やってみてください。

その後、烏山市の近代化遺産指定の洞窟を見学する。ここは戦時中に洞窟内で戦車が製造され、現在は酒蔵となっている。内部はヒンヤリとして寒いぐらいであった。ここでもT先生は「こんな狭いところでは戦車が走れるはずがない」と、ケチをつけた。説明員に「いや走っていましたよ」といわれ。根拠のない反論は墓穴を掘る。苦労してここの洞窟の穴を掘った人たちに謝りなさい。

里山の道を気持ちよく走り烏山の町中に入る。町中でも、そこは栃木の田舎町、ひっそりとしている。昼時で腹も空いたので130年続く割烹料理店「松月庵」に入る。ここの名物、鮎てん盛蕎麦を食べる。鮎を3枚におろした天ぷらが付いている。再びT先生は、料金(1620円)が高いと愚痴る、しかも仲居さんの前で。黙って安いのを頼めばいいのに…。

この店は若いお嬢さん(ユキさん)が蕎麦を打ってくれる。このユキさんのお姉さん(麻衣さん)は、県内でタレント兼アナウンサーをやっていて、うれしいことにサイクリストである。私は県内のサイクリング大会などで何度かお見掛けしているが、美人である。ユキさんと記念写真をとり出発、みな腹を満たし鼻を長くし満足。流石のT先生もまんざらではないようであった。

那珂川にかかる烏山大橋に寄り、一路馬頭美術館までのアップダウンのきつい14kmの右岸の国道を走る。休みなく走ったのだから、60半ばのサイクリストにしては頑張った。健全な精神(T先生以外)は健全な肉体に宿るである。

しかし暑い中走ったためか、美術館に着いた頃には些か疲労の色が濃くなってきた。私の意見も聞かずに、入場口付近に自転車を置いたところ、係員が飛んできて注意された。隈研吾が設計した、竹林に囲まれた白砂利の情緒ある庭で、待合室からの眺めは素晴らしい。そこに自転車を置いたのだから注意されても仕方がない。他の人もT先生並みの思考に近づいてきたのだろうか、心配である。じっくりと広重の53次を拝観する。すでに走った東海道の名所を思い出し、これから行く処を頭に描き今後の参考とした。

出館するともう3時すぎ、いそいで烏山に戻る。帰りは那珂川の左岸を走った。この道はずーっと下りで楽だった。4時近く烏山和紙会館を見学する。このとき慶応が早稲田に負け、立教の18年ぶり優勝が決まる。T先生以外は喜ぶ。

その後山あげ会館に寄った。山あげ祭は昨年(2016年)ユネスコの無形文化遺産に登録された由緒ある祭りである。閉館であったが、そこの広場で山あげ祭の山車に使うメインとなる、「山」といわれる和紙で張られた滝の絵(写真)を制作していたところであった。ふつうなかなか制作中の絵は見られないものだが、運がよかった。私も初めて見た。感嘆して烏山駅に着いたが待ち時間がたっぷり、ゆっくりと袋に詰め帰路についた。

宇都宮駅から横山、宏和、中村3名は、そのまま帰宅。T先生が餃子を食べたいというので私が付き合った。T先生いわく「せっかく旅に出たのに、そんなにいそいで帰らなくても。時間に追われてサラリーマン時代と同じじゃないの」とのたまわれた。なるほどサイクルツーリストにとっては、ある意味傾聴に値する。T先生のようなユニークな人間を暖かく見まもる中村、宏和両君をはじめとするRCTC18期の包容力を羨ましいと思う。自転車走行を通して今でも交流のある18期はRCTC・OBの模範です。それに比べて我々17期は、トホホ…です。

行程 約30km
烏山線滝駅10時53分着~竜門の滝~洞窟酒造~昼食・烏山「松月庵」~馬頭美術館~烏山和紙会館~烏山駅発17時37分

滝駅ホーム どうくつ酒造内
松月庵前 山車、滝の絵

コメント

2017年6月 鈴木 宏和 (第18代・昭和50年卒)   [コメント番号:m0261]
横浜方面から上野東京ライン直通で時間はかかったが、休日ホリデーパスとグリーン割引で日帰りだが充実した1日でした。里山ののどかさ、広重美術館、滝、洞窟etc.色々見聞兼ねたサイクリングでした。鮎の天ぷら、レモン牛乳、美味しく格別でした。小宅さん、ご案内ありがとうございました。

以下の「投稿」ボタンをクリックし、表示される画面に必要事項をご記入の上投稿下さい。 なお、内容のチェックをさせていただきますから、公開までに多少のお時間をいただきます。

コメント投稿ボタン

▲Page Up